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2005.12.02

“宝物”たちへ

12月になったね。

今年はわりと暖かい冬だった。でも、さすがに12月ともなると、・・・寒い

こう寒くなってくると、かつての恋人の笑顔が、言葉が、そして何よりも存在自体がいかにあったかかったか、俺を支えてくれていたかが手に取るようにわかる。

受験生にもにも、クリスマスはない。

―――がんばろ。

 

今日、いよいよ予備校での担当クラスが終講する。

4月1日に採用されてからの8ヵ月は、あっという間だった。

 

壇上でしゃべることも、黒板を消してスーツが白くなることも平気だった。

でも、初めて教室に立ったあの日、俺は不安でいっぱいだった。

 

果たしてこの15人の生徒たちは、俺を受け入れてくれるのだろうか

 

俺はお前らを本気で現役合格させる。

だから、俺の話を本気で聴いてくれ。

そう思えば思うほど、話す内容ばっかりで頭がいっぱいになって、何しててもネタ探ししながらの生活になった。

友達とカラオケに行ってても、恋人と映画見てても、テスト前で勉強しなきゃいけなくても、とにかくもう常に次回の授業のとき教室で話すことばかり考えていた。

 

11月、自分が受験生だった頃をふと思い出した。

予備校の中で唯一頼る、というか甘えることができたのは、自分のクラス担任だけだった。

当時の俺の担任はMさん。

天然●●を兼ね備えた素敵な女性だった。

俺が行きたくて行きたくてしょうがなかったW大学の学生さん。

当時の俺にとって、いちばん身近な目標になった。

 

予備校で、学生ではなく、学生をサポートする立場になり、担当クラスの在籍数が33人になったいま、彼らにとっての目標になりたい、改めてそう思うようになった。

 

今日、俺のクラスは解散する。

なんともいえない気分だ。

卒業式を目前に控えた先生の心境は、こんな感じなんだろうか。

共に一生懸命頑張ってきたこと。それはもちろん嬉しい

でも、このメンバーが集まることはもうない。それはちょっとさみしい

年下のようで、友達のようでもある。

皆が俺と同じ18歳のこのクラスは、かつては不安材料だった。

なのに、いつしか、俺の宝物になっていた。

宝箱は、今晩、空っぽになる。

 

そんな中、飛び上がりたくなるほどハッピーな知らせを受けた。

クラスの生徒さんの元に、が咲いた

自分のクラスからひとり、またひとりと合格者が現れるとき、自分の1年前の記憶と重なってつい泣き出しそうになる。

 

――――受験は、勝ったほうが泣ける

 

俺は、あと何回泣けるだろう。

 

俺は、泣きたい。

33回

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